ホーム [プレスリリース] ヒロセ電機 最大30A対応、電源用ケーブル圧着コネクタ「DF22」シリーズに新たに分岐アダプタを追加

最大30A対応、電源用ケーブル圧着コネクタ「DF22」シリーズに新たに分岐アダプタを追加。
~分岐アダプタにより省配線化と作業性向上に貢献~ 2025/5/12

DF22

ヒロセ電機は、産業機器向け電源用ケーブル圧着コネクタ「DF22」シリーズの分岐アダプタをリリースいたしました。信号用コネクタで培った分岐接続のノウハウを応用し製品化しており、産業機器内部の各ユニットへの電源ラインを共通化することが可能となります。配線作業の省力化、配線スペースの削減、ならびに圧着コネクタによる信頼性向上に貢献します。


想定アプリケーション例
・半導体製造装置、産業用ロボット、搬送機、実装機、サービスロボットなどの産業機器

● 『電源用分岐アダプタ』の使用で、省配線化と作業性向上に貢献

  半導体製造装置、搬送機、実装機といった産業機器の内部は数多のケーブルで密集しており、省配線化が求められています。このために分岐配線をする場合、既存の分岐アダプタは大型なものや、結線に時間を要するはんだ付けタイプが多く、課題となっています。また、基板パターンで分岐をさせた分岐基板を使用する場合は、サイズが大きく、スペースの確保を必要とします。

  この課題を解決するべく、ヒロセ電機では信号用コネクタ「DF51」シリーズのバリエーションとして、電流を分岐する『分岐アダプタ』を量産化、多くのお客様にご好評をいただいております。今回新たに、信号用コネクタで培った分岐接続のノウハウを応用し、電源用ケーブル圧着コネクタ「DF22」シリーズの分岐アダプタを開発しました。分岐アダプタ用のサイドロックタイプの圧着ソケットと組み合わせることで電源ラインにおいても分岐配線を可能とし、機器内部の省配線化に貢献します。

  産業機器内部の各ユニットへの電源ラインを共通化することが出来るため、省配線化とトータルコスト削減に有効です。また、省配線化のため分岐基板を使用している場合は分岐基板を分岐アダプタに置き換えることで、大幅なサイズダウンとコストダウンに寄与します。さらに分岐アダプタは用途によってお選びいただける2種類をご用意しており、取り付けや取り外し時の作業性と利便性が向上します。

●分岐配線に対応するコネクタシリーズ

※分岐アダプタのみの仕様 DF51シリーズ DF22シリーズ
ピッチ 2.0mm 7.92mm
定格電流 最大: 3A/芯 最大: 30A/芯
芯数 2、3、4、6、7 2、3(計画中: 4)
適合電線サイズ AWG 22~30 AWG 10~16
DF22イメージ1
DF22イメージ2

● 2種類の分岐アダプタの特長

・標準タイプ: 結束バンド等による固定が可能で、柔軟な設置に対応
・フランジ(ねじ留め)タイプ: パネルマウントと筐体設置が可能で、しっかりとした固定が求められる用途に最適

DF22イメージ3

● 今後の製品展開

DF22シリーズの分岐アダプタは、今後下記の芯数バリエーションを拡充する予定です。

・量産中バリエーション:2、3芯
・計画中バリエーション:4芯