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[プレスリリース] ヒロセ電機、車載スペック対応の基板対基板コネクタ「DF40T」シリーズに新たにフローティング機能付きのプラグを追加。 2023/8/10

ヒロセ電機、車載スペック対応の基板対基板コネクタ「DF40T」シリーズに
新たにフローティング機能付きのプラグを追加。

~XY軸±0.3mmフローティング、幅寸法3.68mm、豊富なハイトバリエーション~

 ヒロセ電機は、車載スペック対応の基板対基板コネクタ「DF40T」シリーズに新たなバリエーションとしてフローティング機能付きのプラグを開発しました。±0.3mmのフローティング量を持ちながら、幅寸法3.68mmの小型化を実現した製品です。豊富なハイトバリエーションを持つ既存のレセプタクルとあわせて使用することで、さまざまな基板間距離の接続に対応します。

DF40Tシリーズ フローティングプラグ

● 自動運転の普及に伴い求められる車載機器内部の接続信頼性と組立効率性

 バックカメラの搭載義務化や自動運転の進化により、車載カメラやLiDARの搭載数は増加しています。これらの機器内部を接続する際にフローティング機能のないコネクタを使用する場合、基板間の位置ずれ吸収ができません。そのため一枚の基板に複数のコネクタを配置できないケースや、カメラや高性能LiDARの組み立て時に光軸調整などの高精度作業が難しいという課題があります。また、自動車の外周に配置されるセンシングデバイスは車両デザインに影響するため、小型化も重要視されています。これらの課題に対して、小型かつ基板間の位置ずれを吸収するフローティング機能を持つ基板対基板コネクタが求められています。

● ±0.3mmの大きいフローティング量と小型化を両立した車載品質製品

 このニーズにお応えして、ヒロセ電機は車載スペック対応の「DF40T」シリーズの新たなバリエーションとしてフローティング機能付きのプラグを開発しました。XY軸方向±0.3mmのフローティング量が基板の位置ずれを吸収することで接続信頼性を高め、セットの組立効率化に寄与します。幅寸法は3.68mmでセットの小型化に貢献します。+0.25mmの有効かん合長により接触信頼性も高く、125℃の耐熱性も兼ね備えた、車載環境でも安心してお使いいただける製品です。豊富なハイトバリエーションを持つ既存のレセプタクルと使用することで、様々な基板間距離に対応します。

XY軸方向 ±0.3mmのフローティング量(かん合状態、30芯)

DF40T フローティングプラグ

特長:小型基板対基板コネクタ、125℃耐熱、車載対応「DF40T」シリーズ フローティングプラグ
1.0.4mmピッチ、幅 3.68mm、スタッキングハイト 3.5~6.0mmの小型基板対基板フローティングにおいて、
   世界最小クラスの幅寸法

2.位置ズレ吸収
   XY軸方向:フローティング量 ±0.3mm
   Z軸方向 :有効かん合長 +0.25/0mm

3.DF40Tレセプタクルとのかん合組み合わせによる豊富なスタッキングハイトバリエーション
4.125℃耐熱で車載スペックに対応
5.高速伝送対応
   PCI-ex Gen.4(16Gbps) 、MIPI D-PHY Ver.1.1(1.5Gbps) をクリア

● 今後の製品展開

 今回開発した「DF40T」シリーズのフローティング機能付きプラグは、今後下記の芯数バリエーションを拡充する予定です。

・量産中バリエーション  スタッキングハイト:3.5/4.5/5.0/5.5/6.0mm 芯数:30芯
・開発計画バリエーション スタッキングハイト:3.5mm 芯数:20、40芯

             スタッキングハイト:4.0/4.5/5.0/5.5/6.0mm 芯数:20、30、40芯

車載機器にとどまらず、リジット基板同士を接続する超小型フローティングコネクタとしてコンシューマー機器や産業機器など更なる市場拡大を目指してまいります。

● 会社概要、関連情報

* 2023年8月14日に「2点接点構造」を削除。
* DF40シリーズとの組み合わせも可能です。動作温度範囲などが異なりますので、詳細は弊社窓口までお問い合わせください