ホーム [プレスリリース] ヒロセ電機、車載品質の小型基板対ケーブルコネクタ「GT50」シリーズを開発。

1mmピッチ、125℃高耐熱、高耐振、車載対応
小型基板対ケーブルコネクタ「GT50」シリーズ
プレスリリース2021/12/21

ヒロセ電機、車載品質の小型基板対ケーブルコネクタ
「GT50」シリーズを開発。
~1mmピッチの小型サイズ、125℃の高耐熱、高耐振~

 ヒロセ電機は、車載対応の1mmピッチ小型堅牢基板対ケーブルコネクタ「GT50」シリーズを開発しました。125℃の高耐熱と堅牢構造により車載アプリケーションに安心してお使いいただける製品です。

GT50 Series

GT50シリーズ

● 車載アプリケーションに求められる小型と高信頼の両立

 近年、EV、自動運転分野の技術革新に伴う車のエレクトロニクス化により、車載アプリケーションの内部接続に使用する基板対ケーブルコネクタの需要が増加しております。アプリケーションの搭載スペースが限られているため、特に小型で軽量なコネクタが求められています。それと共に、電子部品の高密度実装により発生する熱に対する耐熱性や、走行時の振動に耐えうる高信頼性も不可欠です。しかし、既存のコネクタでそれらの要求を満たすものは少なく、ユーザーは「サイズの大きい車載用コネクタ」または車載に適さない「小型の民生機器向けコネクタ」を無理やり使用せざるを得ない状況です。

● 民生機器向けコネクタと同等の小型サイズながら信頼性の高い車載品質を実現

 この課題を解決すべく、ヒロセ電機は「GT50」シリーズを開発しました。1mmピッチ、高さ5.97mmと小型なサイズが特長です。適合ケーブル径は0.08sqと細く、車載アプリケーションの内部接続に多く使用されている0.3sqのケーブルと比較した場合、約75%の軽量化*1が図れます。
 小型ながら、端子とハウジングの両方に端子抜けを防止するためのランスを設けることで、高いケーブル引っ張り強度を可能にしました。加えて、十分なロック強度と基板剥離強度があり、内部接続用コネクタとして高い堅牢性を実現しています。
 圧着端子には熱に強い材質・構造を採用することで125℃の耐熱性を確保しました。また、ハウジング内部における端子のガタつきを防止するためのスタビライザーを設けることで高耐振動性を実現しており、振動試験*2でも接触抵抗に変化がないことを検証済みです。高温環境や強い振動がかかる車載アプリケーションにも安心してご使用いただけます。

*1 一般電線における重量比較
*2 振動試験条件
周波数:10Hz~500Hz(正弦波)、加速度:5g、時間:3軸方向各8h 計24h(ケーブルの導体抵抗を除く)

■1mmピッチの小型サイズ(寸法例:2芯)

1mmピッチの小型サイズ

■高耐振設計(スタビライザー)

高耐振設計(スタビライザー)

特長:1mmピッチ、125℃高耐熱、高耐振、車載対応小型基板対ケーブルコネクタ

1. 1mmピッチ、高さ5.97mmの小型サイズ

2. 125℃の高耐熱、高耐振の車載品質

3. センターロック構造をはじめ、こじりに強く引っ張り強度の高い堅牢コネクタ

● 今後の製品展開

 今回開発した「GT50」シリーズは、車載アプリケーションに幅広くお使いいただける製品です。2021年10月に2、16芯をリリースし、今後も多様化する車載アプリケーションのニーズに応えるため、下記の通りバリエーションを拡充する予定です。
 ・開発予定芯数:4、6、8、10、12芯
 ・開発検討形状:バーチカルタイプ
 車載品質を満たす信頼性の高い設計は、同様に厳しい環境に晒されるAGV、AMRや電動工具にもお使いいただけます。

● 会社概要、関連情報

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