ホーム 次世代車載ネットワーク用コネクタの開発に向け、EMC試験室を開設 プレスリリース

EMC試験室開設のお知らせ プレスリリース
2017年4月27日

電磁界解析による設計最適化とEMC試験室での実測・検証により、
短期間でのEMC特性出しを実現

ヒロセ電機は2017年4月、横浜センター(横浜市都筑区)に、EMC試験室(電波暗室、シールドルーム)を開設したことをお知らせします。
次世代車載ネットワーク用コネクタの各種伝導イミュニティ規格、放射・伝導エミッション規格に対応した評価が可能になり、従来から保有する電磁界解析技術と併せることで、EMC規格対応製品の開発力を一層高めて参ります。

 

プレスリリース記事(PDF)

 

 

※写真 左)BCI試験イメージ、中央)電波暗室写真、右)シールドルーム試験機器

 

背景

進化を続ける自動車制御システム・車載情報系ネットワークシステムの中のECU(Electronic Control Unit)・センサー等は十分にEMC対策されたコネクタ・ワイヤーハーネスで接続されています。このため最新の車載用コネクタへの要件として①BCI試験(Bulk Current Injection Test)、耐誘導ノイズ試験、バースト試験に代表される伝導イミュニティ試験 ②CISPR25に代表される放射・伝導エミッション試験が増えつつあります。

このような車載用コネクタに要求されるEMC特性の重要性に鑑み、当社の開発拠点である横浜センターに電波暗室とシールドルームを併設したEMC試験室を新設致しました。

 

EMC測定設備を活用した製品開発の取り組み

当社では横浜センターに集約した設計・解析・評価・生産技術の各部門の連携によりスピーディーな製品開発を目指しております。
今回、同施設内にEMC試験室を開設したことにより、設計-解析-EMC評価の3段階プロセスを従来比1/3の期間で回すことを新たな目標としています。 また、設計の段階でケーブル・コネクタ・基板を含めた解析をすることで、より実機に近い状態での検証に取り組んで参ります。
さらに、コネクタの構成部品レベルでのEMC特性の知見を蓄積することで新たな開発要求への対応力を強化して参ります。

 

今後の展望や展開

車載機器を中心に、産業機器・民生機器の最新のEMC規格にも対応し、幅広くお客さまのご要望にお応えできるようEMC試験能力の拡充に取り組んで参ります。
また電磁界解析の能力も増強し、解析と評価のコリレーションの充実を図って参ります。

本件に関するお問い合わせ先

メールでのお問い合わせ hrs.info.2c@hirose-gl.com