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ヒロセ電機の車載用コネクタへの取り組み ~より安全・快適なモビリティ社会のために~

ヒロセ電機では、高品質な車載向けコネクタを提供することを通じて、より安全・快適なモビリティ社会の実現に貢献します。ここでは車載コネクタに対する私たちの取り組みの一端をご紹介します。

耐振、耐熱、小型


インバーターといった駆動系に使用されるコネクタは、振動や高温に対して、長期にわたって耐えられる堅牢性が求められます。運転支援に使われるカメラやミリ波レーダーなどの機器も、日光の直射や内部回路の発熱により高温となるため、高い信頼性が求められます。
私たちは、車載コネクタのカテゴリを (1)駆動系、(2)ADAS系、(3)一般車載品 に分けて、厳密な試験を実施し、それらをクリアしたコネクタだけをお客さまにご提案しています。
仮に上記試験をクリアしていない製品を車載用としてご検討していただいた場合でも、十分な信頼性が確保できないとヒロセ電機側で判断した際は、再検討をご提案する可能性があります。それは、長期的にみるとお客さまの利益に繋がると考えております。

厳しい試験条件

車載用コネクタに求められる厳しい各種試験をクリア。確かな安全性を確保した高品質な車載用コネクタをご提供します。
*例:ZE05シリーズ(インターフェイス/内部接続向け基板対ケーブルコネクタ)
*試験条件はコネクタにより異なります。

試験項目 試験方法
機械的
性能
耐振性 開放電圧20mV以下、短絡電流10mA以下にて通電しながら前後、左右、上下の
3方向試験を行う。なお、試験時には瞬断を確認する。88m/s2、20~200Hz
衝撃 コネクタを衝撃台に取り付け、衝撃を加えながら瞬断の有無を調べる。
ピーク加速度981m/s2、作用時間6ms 各方向3回
環境的
性能
複合環境試験 120℃、雰囲気内で通電、休止を1サイクルとし300サイクル行う。
振動条件:88m/s2、20~200Hz 通電:1.2A(0.3sq)
温湿度サイクル 端子を組み込んだ嵌合状態で-10~80℃/90% 10サイクル試験する。
なお、試験中は電流10mAを通電し抵抗変動をモニタする。
定常状態の耐湿性 80℃、湿度90~95%RHの高温高湿槽内に14Vを印加し96時間放置する。
耐熱性 端子を組み込んだ嵌合状態のコネクタを140℃に120時間放置する。
耐寒性 端子を組み込んだ嵌合状態のコネクタを-40℃の恒温槽に120時間放置した後、
取り出した直後に5回挿抜する。その後常温に戻るまで放置する。
高温高湿通電 85℃、湿度85%RHの高温高湿槽内に各pin DC 0.1mAを印加し
2,000時間放置する。
腐食ガス 湿度75%RH以上、濃度25ppmの亜硫酸ガス中に96時間放置する。
その後、嵌合し計測を行う。

試験設備のご紹介

横浜センター

シールドルーム

シールドルーム、車載用コネクタ、自動車用コネクタ

電波暗室

電波暗室、車載用コネクタ、自動車用コネクタ

当社のEMC試験室(電波暗室、シールドルーム)では、EMC測定の信頼性向上を目的に電波暗室を用いたEMC測定について、ISO/IEC17025 試験所認定の申請を行い、2018年7月24日に認定取得しています(試験所 認定証:RTL01600)。
さらに、iNARTE-EMC Engineer有資格者が在籍しており、適切にEMC試験が実施できる環境を整えています。
>EMC試験室と試験の詳細

一関試験センター

コネクタメーカー最大規模の試験所

一関試験センター、車載用コネクタ、自動車用コネクタ

試験設備を150台以上に増強

試験設備を150台以上に増強、車載用コネクタ、自動車用コネクタ

複合振動試験(USCAR)、耐水試験(IEC60529/ISO20653)、塩水噴霧サイクル試験(IEC60068-2)、温湿度サイクル試験(USCAR)など、車載部品に要求される各種試験に対応。2018年には試験機を増強したことにより、試験リードタイムの削減に成功しました。
>一関試験センターと試験の詳細

※高い信頼性が求められる車載適合コネクタについては、用途により適切な製品をご紹介いたしますので、
弊社窓口までお問い合わせください。