D.FL75シリーズ プレスリリース
2021/2/2
ヒロセ電機、12G-SDI規格対応に加え、基板設計自由度の向上と設計工数を削減する75Ω同軸コネクタを開発。
~ 4K8K映像伝送に適した75Ω小型同軸コネクタ ~
ヒロセ電機は、ケーブル1本で4K映像伝送を可能にする12G-SDI規格に対応し、内部配線における基板設計自由度の向上と設計工数削減の両方を実現する75Ω小型同軸コネクタ「D.FL75」シリーズをリリースいたしました。
● 市場に求められるコネクタの高速化と基板設計自由度の改善
近年、テレビや映画などの映像コンテンツ制作で活用される放送用カメラやモニター等の画像機器において、4K8Kへの高精細化が進んでいます。伝送容量の増加に伴い、使用されるコネクタの高速化が求められており、12Gbps対応の同軸ケーブル1本での伝送を可能にする12G-SDI規格が主流となってきています。しかし、高速化は基板設計の難易度を高め、BNCコネクタを基板に実装する場合、基板上に信号配線をする設計工数が発生します。また、基板上に信号配線用のスペースを確保する必要があり、他の電子デバイスの配置は基板の配線を考慮する必要があります。
● 革新的な構造で設計のし易さに貢献
「D.FL75」シリーズは12G-SDI規格に対応しながら、内部配線における基板設計自由度の向上と設計工数の削減の2点を追求し開発されました。筐体に取り付けたBNCアダプタの背面から同軸ケーブルで内部配線を行うことで基板上の信号配線が不要となります。また、信号配線のスペース削減だけでなく、基板用コネクタの占有面積も4mm×4mmと省スペースである為、電子デバイスの配置がフレキシブルになります。筐体と基板の設計を完全に分離できる為、設計変更等の影響を最小限に抑えられるだけでなく、基板を別の筐体に転用したり、製造や組み立て現場の分離をする事ができたり、設計と製造の両方で柔軟性をご提供いたします。
12G-SDI規格対応、75Ω小型同軸コネクタ「D.FL75」シリーズ
(1) 4K8K伝送対応 機器内部配線用コネクタ
(12G-SDI規格、SMPTE ST 2082-1 対応)
(2) 嵌合高さ2.7mm(2.9mm以下)
省スペース化 4.0×4.0mmの基板占有面積
(3) ハーネスによる内部配線により設計負荷を軽減
● 今後の製品展開
今回開発した「D.FL75」シリーズは、放送機器やその他高精細画像機器の内部接続の要求に応える製品となっています。今後は更に進化する機器のニーズに応える為、更なる小型品のバリエーションを拡充する予定です。また、同軸コネクタを使用する機器や基板の設計をサポートするトータルソリューションとして「FL CoaxBridge」をご提案しております。
● 会社概要、関連情報