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[プレスリリース]上下独立2点接点、車載対応バックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズ
2021/12/7

ヒロセ電機、業界初の上下独立2点接点構造と125℃耐熱*・高耐振性の車載品質を兼ね備えたバックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズの開発に成功。
~ 車載インフォテインメントやセンサー接続に最適な高信頼性コネクタ ~

 ヒロセ電機は、業界初の上下独立2点接点構造に加え、125℃耐熱*、高耐振性という車載品質を有したバックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズをリリースいたします。

上下独立2点接点、車載対応バックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズ

● ディスプレイの搭載増加と自動運転機能の拡大に伴い、コネクタに求められる汎用性と高信頼性

 近年、自動車のスマートコックピット化に加え、電子ミラーやリアシートモニターなどの車載アプリケーションの普及により、自動車へのディスプレイ搭載数が増加しています。一般的にディスプレイの内部接続にはFPC/FFCが使用されますが、ディスプレイ搭載数の増加によって生じる基板レイアウトの制約に対応するため、上方向へのFPC/FFCの引き回しに強いコネクタが求められています。また、片面FPC/FFCが備わった汎用ディスプレイを使用する際には、接点方向の上下に関わらず接続できる上下両接点の製品のニーズが発生します。さらに、自動運転と深く関わるアプリケーションでは電気的接続信頼性を向上させるために、内部接続に使用されるコネクタにも125℃の高耐熱性や高耐振性、異物対策など、高い車載品質が求められています。

● 設計自由度を向上させる、車載品質の高信頼性コネクタ

 このようなニーズにお応えするため、業界初の上下独立2点接点構造を有した、車載品質のバックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズを開発しました。上下両側に接点を有することで、FPC/FFCの接点方向に制約がないため、コネクタを複数使い分ける必要がなく、自由な基板設計や部材管理の軽減が可能です。また、独立したばね性を持つ2点接点構造により、片方の接点に異物が挟まっても、もう一方の接点が確実に接触することで、高い接触信頼性を確保しております。さらに、バックフリップ構造で上方向へのFPC/FFC引き回し応力による、不意なアクチュエータの解除を防止します。車載品質に関しても、熱に強い材質や独自の端子構造を用いることで、125℃耐熱*や高い耐振性を確保しており、厳しい車載環境でも安心してお使いいただける製品となっております。

上下独立2点接点、車載対応バックフリップFPC/FFCコネクタ「FH69」シリーズ
(1) 業界初の上下独立2点接点構造
(2) 125℃耐熱*、高い耐振性を確保した車載対応コネクタ
(3) バックフリップ構造により基板設計の自由度が向上

FH69シリーズ特長

● 今後の製品展開

 今回開発したFH69シリーズは、2021年12月に60芯をリリースし、今後も多様化する車載アプリケーションの内部接続ニーズにお応えするため、下記の通りバリエーションを拡充する予定です。
・開発計画芯数:10、20、30、40、50芯
車載品質を満たす信頼性の高い設計は、同様に厳しい環境に晒される産業機器等にもご使用頂けます。

● 会社概要、関連情報

*FFC使用時の耐熱温度は105℃。 FPC/FFCの耐熱温度がFPC:125℃、FFC:105℃未満の場合は、FPC/FFの耐熱温度が適用となります。

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