[プレスリリース] ヒロセ電機、高さ0.65mm、ピッチ0.25mmのFPCコネクタ「FH82」シリーズを開発。
2022/09/12
ヒロセ電機、高さ0.65mm、ピッチ0.25mmのFPCコネクタ「FH82」シリーズを開発。
~ FPCを挿すだけで接続が完了するワンアクションFPCコネクタ ~
ヒロセ電機は、高さ0.65mm、ピッチ0.25mmの超小型FPCコネクタを開発しました。FPC挿入時にアクチュエータ操作が不要な、挿すだけで接続が完了するワンアクションFPCコネクタで、スマートフォン・ウェアラブル機器のディスプレイやセンサー接続に最適です。
● 接続作業性と小型サイズの両立という課題
従来のFPCコネクタは、FPCを挿入するためにアクチュエータを操作する必要がありますが、その際、作業ミスによりアクチュエータが外れてしまう恐れがあります。それ故、近年はスマートフォンやウェアラブルデバイスなどの大量生産される小型機器の内部接続は基板対FPCコネクタがメインで使用されております。しかし、基板対FPCコネクタはFPCに実装したコネクタと基板に実装した相手側コネクタをかん合させて接続する為、1ピース構造の低背FPCコネクタよりもかん合高さ寸法が高くなる場合があり、薄型化が進むモバイルコンシューマー機器には採用できないケースが発生します。その場合、より薄型のFPCコネクタを使用することになります。
● アクチュエータに触れることなくワンアクションで接続が完了する良好な作業性
このニーズにお応えして、ヒロセ電機は「FH82」シリーズを開発しました。アクチュエータに触れることなく、FPCを挿すだけで接続が完了するワンアクションロックにより作業性が向上し、「触らない=壊れない」によってアクチュエータが外れる心配もありません。またアクチュエータが閉じたまま納入されるため、アクチュエータが開いた状態で輸送される際、破損リスクのあるバックフリップ品の弱点も克服しております。ワンアクションFPCコネクタは、開口部に設けた大きなテーパーと独自のばね設計により、FPC/FFCの挿入力を低減しスムーズな挿入を実現しており、ロボットによるかん合作業にも対応しています。
また製造方法を工夫することにより、弊社の既存FPCコネクタと比較して生産能力を飛躍的に向上させることに成功しました。これによりスムーズな製品供給を可能にし、お客様の安定した機器製造に貢献します。
■ワンアクションかん合で作業時間、作業工数が削減
特長:高さ=0.65mm、ピッチ=0.25mm、小型ワンアクションFPCコネクタ
1.超低背、省スペース
- 高さ:0.65mm、接点部ピッチ:0.25mm(実装ピッチ0.5mm)
2.ワンアクション構造により作業品質改善
3.作業性向上
● 今後の製品展開
今回開発した「FH82」シリーズは、スマートフォンやウェアラブル機器内部の接続課題を解決する製品となっております。今後は更に進化する機器のニーズに応える為、下記の通りバリエーションを拡充する予定です。
・量産中芯数:14芯
・開発予定芯数:8、12芯
● 会社概要、関連情報