ホーム [プレスリリース] ヒロセ電機、NTTから感謝状授与。IEEEマイルストーンに認定された「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」の研究、開発に貢献。

[プレスリリース] NTTから感謝状授与。IEEEマイルストーン認定「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」の研究、開発に貢献。2021/07/07

ヒロセ電機、NTTから感謝状授与。
IEEEマイルストーンに認定された「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」の研究、開発に貢献。

 ヒロセ電機は、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、以下「NTT」)が研究、普及を推進した「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」において2021年3月にIEEE*1より世界的に権威のある「IEEEマイルストーン」に認定されたことを受け、NTTより本フィジカルコンタクト接続技術、及び光ファイバコネクタの研究、開発に大きく貢献した企業として、6月に感謝状と記念品が授与されました。

● IEEEマイルストーンとは

 「IEEEマイルストーン」とは、IEEE*1により、電気・電子・情報・通信分野における画期的な技術革新の中で、開発から25年以上にわたり国際的に高い評価を受け、社会や産業の発展に貢献してきた歴史的業績を称える表彰制度として1983年に設立されたものです。過去には、18世紀のベンジャミン・フランクリンの業績やマクスウェルの方程式、19世紀のNASAの宇宙ロケット打ち上げの電気技術など歴史的な功績が認定されています。

●「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」について

 1986年、NTTとヒロセ電機は他の関連企業と共に、今回IEEEマイルストーンに認定された「プッシュプル締結方式を採用したフィジカルコンタクト接続による光ファイバコネクタ」であるSC形コネクタを共同で研究、開発し、製品化に成功しました。フィジカルコンタクト接続技術とは、光ファイバ同士を確実に接触させ、空気層による光の反射を防止する技術です。これをベースにプッシュプル締結方式を採用することにより、安定した接続損失の実現に成功、さらに従来のねじ締結方式に比べ、約4倍の高密度実装が可能になりました。また、プッシュプル締結方式はハウジングのプラスチック成型が可能であるため大幅なコスト削減も実現しています。フィジカルコンタクト接続技術は国際規格(IEC 61755-3-1、IEC 61755-3-31、IEC 61755-3-32)として標準化されており、世界中に普及しました。また、SC形光コネクタは現在も光ファイバネットワークにおいて広く用いられています。

従来の接続

【従来の接続】
光ファイバ接続間の空気層で反射が発生。

フィジカルコンタクト接続

【フィジカルコンタクト接続】
光ファイバの端面形状規格化と応力付与により
光ファイバ同士を確実に接触させ、反射を防止。

HSC Series

▲ヒロセ電機のSCコネクタ
「HSCシリーズ」

● 当社代表取締役 石井 和徳の受賞コメント

 「NTT様と一緒に、今や光コネクタにおいては常識となったフィジカルコンタクト技術を確立し、光コネクタの性能向上と品質安定化の礎を築けたこと、また世界標準となったSCコネクタの普及の一躍を担えたことは大変喜ばしく、名誉なことであります。今後もこのようなグローバルに社会貢献するコネクタの開発に尽力します。」

記念品(IEEEマイルストーン銘板のレプリカ)と感謝状

▲記念品(IEEEマイルストーン銘板のレプリカ)と感謝状

● 会社概要、関連情報

会社概要

■ ヒロセ電機のSCコネクタ「HSCシリーズ」について

製品ページ

製品画像

プレスリリースPDF

*1 IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineersの略。人類社会の有益な技術革新に貢献する世界最大の専門家組織で、世界160ヵ国以上、40万人を超える会員が所属。IEEEの活動には、地域におかれたIEEEの支部(Section)の活動、研究分野のグループ(Society)の活動が含まれる。