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ヒロセ通信

ヒロセ電機のスゴイ施設① 一関試験センター

2018年3月23日、ヒロセ電機は子会社である一関ヒロセ電機内に、
「一関試験センター新棟」を新設、稼動を開始しました。

「試験センター」とは、その名の通り、コネクタ製品の試験をする施設です。
耐久性や耐熱性など、コネクタが電子機器に組み込まれた際に必要とされる基準があり、
それら基準を満たしているかどうかを試験するのが、この試験センターです。

この度の新設で、試験設備が大幅に拡充され、これまで外部に委託していた試験も、
自社内で行うことが出来るようになりました。
その結果、開発にかかる時間が大幅に短縮されています。

それでは、“一関試験センター”の“スゴイ”ところをご紹介します!

ここがスゴイ① “コネクタメーカー最大級”
新設された新棟は、従来の試験センターの約3倍の大きさとなりました。
これは、国内コネクタメーカーでは最大級の規模となります。
試験設備は150台以上を揃えており、特に車載向けコネクタの試験設備を拡充しています。
振動試験や環境試験機など、様々な試験設備を自前で持っています。

・振動試験:コネクタの使用中に受ける振動に近い振動を製品に与え、磨耗(すり減り)などの機械的損傷や、コネクタが接続する電気や信号への影響を確認する試験。
・環境試験:様々な使用環境下での製品の耐性を確認するための試験。
コネクタに温度・湿度などの気象環境負荷を加え、製品の変形・破損などの性能を確認します。

《内装:試験室》

ここがスゴイ② “IoT化”
IoT化 = モノのインターネット化というように、一関試験センターの試験設備には
インターネットが備わっています。
設備自体が、開発拠点である横浜センターと通信することが出来るのです。
ヒロセ電機では、技術者は横浜センターを拠点とし、コネクタの開発を行っています。
設備に通信機能が備わったことで、横浜センターにいながら、リアルタイムで試験結果を確認したり、
試験の様子を中継することが可能になります。
また、設備自体をインターネットで一括管理出来るので、どの設備が動いているのかなど、
一覧で表示することが出来ます。
どの試験機からアラームが鳴ったのかも把握でき、
メールが送信される仕組みで、迅速な対応が出来るようになっています。

《各試験設備のオンライン監視状況》

赤・・・異常、緑・・・運転中、水色・・・待機中、灰色・・・電源切断

ここがスゴイ③ “ISO/IEC 17025 認定取得”
一関試験センターは、国内コネクタ専業メーカーとしては初めて、
試験所・校正機関の国際的認証システム“ISO / IEC17025”を認定取得しました。(2004年)
“ISO/IEC17025”とは、試験所が正確な測定結果を生み出す能力があるかどうかを、
認定する規格です。

この試験所認定は、能力のある試験所に関する正式な承認となります。
試験技術だけでなく、仕組みや技術者の能力など、認定には厳しい力量が必要とされます。
また、世界の多くの国が、“ISO/IEC17025”を試験所の技術力の判断基準としており、
認定された試験所の試験データは、世界で通用するものとなります。

グローバル化の流れの中で、「ワンストップ・テスティング」という考え方があります。
これまで、製造メーカーから各国の市場で製品を販売する場合、それぞれの国の試験所で
試験をする必要がありました。

《これまでの製造→試験→市場への流れ》

これでは時間もコストもかかってしまいます。

「ワンストップ・テスティング」とは、各国で試験をするのではなく、
ひとつの試験所で試験したデータを世界各国共通で使えるようにしよう、というものです。
ISO/IEC17025認定試験所で得られた試験データは、上記の通り国際的に認められるもので、
“ISO/IEC 17025”認定試験所は、この「ワンストップ・テスティング」を可能にする試験所なのです。

《ワンストップ・テスティング》

今後、市場の更なる拡大・変化が期待される自動車市場ですが、自動車に使用される製品は、
より厳しい、多くの基準を満たす必要があります。
一関試験センターの拡充によって、社内でほとんどの試験が完結するようになりました。
製品の性能・品質の向上のために、正確かつスピーディーな試験を行い、
より安全性の高い製品をお届けできるように努めます。

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